この物語は11月18日(日)、宝田支部長(宝田部長)率いる
テロ対策ユニット(カワハギ釣り倶楽部)によるテロ犯人(カワハギ)を
一網打尽にする作戦(釣り大会)の一部始終である。
なお、この作戦は船長捜査官(船長)の視点により
リアルタイムで起こっている。
出演 主演:船長捜査官(船長)
宝田支部長:宝田部長
佐島逮捕術NO1 〇中警部:〇中さん
一軍捜査官:ドウハラ・バンバン・キヨシ・マツ・ヤノッチ・
ヨウコ(海賊船釣り倶楽部一軍)
二軍捜査官:Y井・ミスターN・みわ・大門・めぐ・スガワラ番長
(海賊船釣り倶楽部二軍)
駆け出し捜査官:カズミ・タカコ・アカネ・ゆうか(カワハギチルドレン)
シーズン④
4:15 冬が海からやって来る。毎年それを眺めているのが好き
だった。鈍く輝きはじめた海を見て、俺は逝ってしまった男達を
思い出す。なべさん...。だいちゃん...。
昨夜、ケンタッキーバーボンで喉を灼いたが、心のひりつき
までは消してくれない。
いま俺にできることは、この闘いに終止符を打つことだ!
前日の嵐から一夜たった今朝は、不思議なほど静かだった。
「今日はテロ一網打尽作戦(釣り大会)当日だ」
4年連続4回目の捜査だが、今回は19名の捜査員を投入する
予定だ。
4:45 今回初参加のタカコ捜査員を迎えにいき、やはり初参加の カズミ捜査員・アカネ捜査員を拾い、集合場所の捜査本部
(海賊船)に向かう。
初参加の3人は緊張感もなく、どっちかというと肝が据わって
いる印象だ。
昨日の嵐のあとで海は時化ているが、この3人なら大丈夫
であろう。
5:30 予定の時間に一人の遅刻者もなく...。と言いたいところだが 今回初めて遅刻者がでた。
ドウハラ班の車両で1台4人が遅れている。
「前日の残業(宴会)は、早く終わったと思っていたが...。
何事も無ければいいのだが...」
直接現場に向かうという連絡が入り、本部からは4車両で
現場付近の情報屋「山天丸」に向かう。
6:00 気のはやる捜査員達は、東名から横浜横須賀道路と続く 道のりを、まるで犯人を追跡しているかのようなスピードで
アクセルを底まで踏みつけていく。
6:30 現場付近の情報屋(船宿)山天丸に到着。 そこには、前回トラブルで不本意ながら弟を身代わりに
捜査参加させていた〇中警部が準備(アサリ剥き)を
している。今回は恐らく本物の〇中警部と思われるが本物か
偽物かは誰にもわからない。テロ犯(カワハギ)検挙(釣り)の
技術でわかるであろう。
7:00 ベテランと駆け出し捜査員とがペアになり、捜査地区(釣り座) を分割(くじ引き)した。難しい捜査になる(胴の間)地区には
ベテランが配置され、比較的やさしい捜査(四隅)地区には不
慣れな捜査員が配置してる印象だ。
朝遅刻してきた4人のうち3人は左の後ろに配置されている。
8:00 各自配置(釣り座)につき、ベテラン捜査員は駆け出し捜査員 に最後の確認をしている。
今回も案内役はオヤジ船長。イケメン船長ではないので
捜査員達も肩を落としている。
前日から捜査(釣り場)ポイントの選択に悩んでいたが、 オヤジ船長が
「こんな陽気はグヒヒ竹岡にグヒヒテロ犯(カワハギ)が集まる
じょグヒヒ」とアドバイスw
ちょっと心配だったが、この辺の海況は我々より遙かに
詳しいオヤジ船長なだけに、その言葉を信じて一路竹岡沖
に向かう。
8:40 捜査現場の竹岡沖に到着。 前日の嵐の影響で予想通りバットコンディションw
今回俺はバットコンディションと駆け出し捜査官が多いと
いうこともあって、捜査の裏方に回ることが多くなりそうだ。
8:50 捜査員が一斉に捜査(釣り)を開始した。 今日この日のためにそれぞれが捜査(釣り)技術を磨いて
きた。海は悪く難しい捜査になると予想されるが、脱落者なく
乗り越えてほしいものだ。
8:55 「船長捜査官!〇中警部が検挙しました!」
〇中警部本人からではなく、まわりの捜査官から情報が
入った。
「さすが、佐島逮捕術NO1の呼び声高い〇中警部!
今回は正真正銘の本物だな」
船中一番の検挙の様子をみようと〇中警部に近づこうと
すると!
9:00 〇中警部がうずくまっている。
「ぐああああ!」
「〇中警部が大丈夫ですか!」
急いで〇中警部に近づくと
そこには